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『もの忘れ』と『忘れもの』;紛失したボウシ (2/3)

 帽子がなくなった。 なくなったのは、新しく買った帽子だった。

 先々週末に買って直ぐに被って帰った。 秋口から冬場にかけて被るモノ(帽子)がなく、久しぶりに(なけなしの小遣いをはたいて)ハンチング帽子を買ったのだが、思った以上に素材良く姿形も相整った逸品にて、入手したこと自体が嬉しくて仕方なかった。
 その翌週月曜日午前中に友人KG氏の邸宅で開催した(英文の)ゴルフルールブック読書会あり、その帽子をかむって出かけた。 読書会終り、友人の車でHIJ-JR駅へ送ってもらった。
 その道すがら友人曰く、
 「ちょっと付き合ってくれないか。(僕がコーヒー奢るから)新しくできたシェラトンホテルの駐車場に車を入れる練習をしてみたい。イザと言う時、どこからどういう風に車を入れてよいか(自分自身が)分かっていないようでは具合が悪い……」
 ならば私は、
 「ロビーフロアの出来不出来と、コーヒーショップの落ち着き具合でも下見するか……」等と、急遽の私自身の訪問目的をつくる。
 昼食前の遅い午前、不良初老男二人そろって色気も何も無い只の物見遊山的ティータイムを決定し、駅前?否、駅裏の新幹線口に(この春)オープンしたSheraton Hotel Hiroshima に初めて立ち寄った。 
(おっと、まがりなりにも此処は天下のシェラトンホテルだ。やはりかぶりものは脱がないとまずい!)と紳士を自負する不肖トーマス青木は、まず被っていたハンチングをとり、携えていたゴルフのR&Aルールブック(5~6cm程度のかなり分厚いものです)と英和辞典を入れているタウンリュックサックと一緒に纏めてラウンジのソファー横に置き、そして自分も座った。
約一時間、友人と共に6FのシェラトンホテルHIJのラウンジフロアで慌ただしくエスプレッソを頂く。
(なるほど、このエスプレッソはイケるぞ。シェラトンのコーヒーは合格か? ならば料理は?またの機会に……)
 なんだか勝手に『ミシュランのガイドブック』のレストラン鑑定士?になった気分で自問自答する。
 ホテルの出口で友人と別れた。 友人は地下の駐車場へ直行、私はHIJ駅に向かう。 駅ビルで用事を済ませ、直ちに山陽本線下り列車に飛び乗り西広島駅にて下車。 運良く我が団地行きの『ボン・バス』が発射寸前にて急ぎ乗車。 この時間に乗り降りするのは団地の中高年齢層にて座席はがら空き状態にて、楽に2人分の席を占領し窓際(空いた席)にリュックサックを置くと、急に眠気が襲った。 勉強会のため早起きしアストラムライン(モノレール)で約30分間かけて友人宅まで移動。約2時間、友人と2人で若干緊張しながらゴルフルールブックを英文で追いかける。 友人と別れ一人きりになって、JR電車とバスを乗り継いで、いよいよ帰宅する段になって安堵感と共に疲れが出た。 いつもながらバスの振動の揺れは眠気を誘う。 うたた寝しながら約25分経過、眠っていて『乗り過ごし』することもなく、ちゃんと所定の停留場で下車した。 ちゃんとリュックサックは抱えておりた。が降りた途端、帽子をかむっていないことに気が付いた。
 (しまった!帽子を忘れた……)
 停留場を発車して間もないバスの後ろ姿を眺めながら、思いっきり声を張り上げてバスを呼び戻し、自分の座っていた座席付近を捜したい気持ちになったけれども、もう遅すぎた。

 こうしてわずか一週間もたたないうちに、新しく買った帽子を紛失した。
 この四半世紀の間に、一体全体いくつの帽子を失くしたことか(ぶっちゃけた話、一ダース程度は失くなっている)……
 バス停から約5分歩いて帰宅し、遅い昼食を済ませるとドッと疲れが出た。 一体全体何処で帽子を忘れたか? 友人宅から辿ってみた。 確か、ホテルのラウンジで自分の帽子をとった。 すなわちきちんと脱帽して、ソファー席に着いた。
 ならば、
 ホテルを出る時、すでにラウンジのソファー席に忘れて出てしまった。
 すなわち、
 『シェラトンホテル』の何処か?
 次に、
 駅ビルのどこかで忘れたか?否、駅ビルから駅の構内(プラットホームを含む)及び『山陽本線』のJR電車の中か?
 あるいは、
 『ボン・バス』の中か、
 以上、
 まずはホテルからチェックする?
 ホテルに電話した。
 きょうびのホテルは、それがいくら一流タウンホテルと言えども昔のように女性電話交換手なんていない。 電話口にお出になった女性の対応が素晴らしかった。
 「さっそくラウンジとそしてレストラン担当に連絡を取り、お忘れ物を調べさせます。折り返しご連絡いたしますので……」と、待つこと約5分、
 シェラトンホテルの電話を受けた同じ声の女性から、ふたたび電話がかかってきた。
 「電話が忙しくて繋がらなく、私が直接ラウンジに行ってまいりましたが、やはり仰せのお忘れ物(帽子)はお預かりしてございません、大変申し訳ございません……」
 ときた。
 日本人中高年を満足させるに十分な正しくてまともな日本語を聞いた。 ことばの組み立てがまともであるのみならず、流れる会話の音声から、温かく相手の気持ちを思いやる、教養に満ち溢れた人格を伺えた。
 たいへん立派な対応だ。 ボウシが見つからなくても、私は満足した。
 次のチェックはJRだ。
 問題はココだ。 まず、駅ビルやプラットホームで失くしたたら、もうだめ。 決して出てこないであろう。と思った。 HIJのJR忘れ物係は忙しい。 若し電話して繋がっても今日の事にはならず、JR山陽本線下り列車で忘れたら近くても山口県の西岩国駅、へたすると小郡駅までの間を調べてもらうことになる。 だから、端(はな)から電話しなかった。
 でもって最後の手段、『ボン・バス』の本社に電話した。
 ちょうどタイミングが良かった。
 私の乗ったバスが一回りして車庫に戻ったところ、私の忘れた帽子は見事にボン・バスの私の掛けていた座席付近で見つかったとのこと。
 嬉しかった。
 翌日にしようかと思ったが、その日の夕刻、往復1時間30分かけてボン・バスの本社まで帽子を取りに行った。 帰宅したのは午後6時45分、とっくに日が暮れていた。

 とにかく帽子が見つかったのでほっとした。

 たかが帽子、されど帽子。 このところ何かと『物忘れ』が多い。
 若い時分から『忘れ物』はよくしていたし、今もその悪癖は変わらない。
 それはしかし、『物忘れ』とは違う。 
 この年齢になると『ものわすれ』は周囲が許さない。
 忘れ物と物忘れを一緒に評価し、下手をすると私自身初老の域に入って『老化』したことを自他ともに知らしめ認めざるを得なくなるから嫌なのだ。 だからこそ、どうしても忘れた帽子を見つけたかったし、置き去りにした帽子に出てきてほしかった。
 かくして、見事に「買って間もないハンチング」が出てきたのであります。
 さて、これで一見落着か?と思いきや、先週末また『大切なモノ』がなくなった。 今度は、二つ折りの本革定期券ケースから「ICOCA(イコカ )カード」がすり抜けて落ちてしまっているのに気が付いた。 気が付いたのは西広島駅の出札前、仕方ないから180円也を支払い、HIJ駅までの切符を買ったのは10月29日土曜日の夕方、急ににわか雨降り始めたので傘片手に自宅を出てバスに乗降し、バス終点に着いた頃、雨の降り終えた、そんな鬱陶しく小忙しい日暮れ時の出来事である。
 何故か? なぜ、定期券入れからイコカのプラスチックカードだけがスリ抜けて紛失したのか?
しかししかし、一度紛失したカード! これが週明けに再び出てくるのです。 (続く……)
 
              <投稿:トーマス青木> 


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