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「草枕」談義(2)

 流石、天才夏目漱石の成せる技か。
  恐れ入った!
   参った!
 と、
 草枕を読み進めれば、夏目漱石の非凡な才能に納得させられる散文表現が多くある。
 今から先何度も繰り返して読むつもりであるが、まずは初回読み終えて日の浅い昨今、十分に興奮が冷めやらぬ間に、何やら書きとめておいた方がよさそうだ。 数年経ったら、また違った感覚になり、「恐れ入らない」かもしれないし、「参らない」かもしれないので、この際(数回に分けて)、拙「旅遊亭ブログ」に書き記しておきたい。
 先ずは『食』のこと。
 草を枕にするほどに屈託ないはずの旅先で、自らの食について、都会にいて日常の生活をこなしている時よりも漱石的見栄を張り、且つ切る。 だから、驚く。 読者の、この驚きの連続が草枕のくさまくらたるゆえん(所以)だろう。
 以下、草枕から引用、
 >会席膳を前へ置いて、一箸も着けずに、眺めたまま帰っても、目の保養からいえば、御茶屋へ上がった甲斐は充分ある。……
 (引用ここまで、、)
 いやいや恐れ入った!
 和食の「見せる美しさ」を、すでにこの頃、充分に理解できている夏目漱石なのであります。 小説の中とはいえ、朝食の膳が運ばれたのは正午だから、空腹を前提とする。にもかかわらず、画家という設定の「この小説の主人公」は、食することよりも先ずは和食の盛り付けられた膳の美しさに目をとられているから非凡であり、ここからすでに非日常的なのであって、これぞ『草枕的世界観』なのだろう。 加えて、これまた「御茶屋にあがった」という例え話ではあるけれど、膳の料理を食し楽しむために上がった御茶屋にもかかわらず、若し『一箸も着けずに、眺めたまま帰っても』、漱石としては(御茶屋に上がる)お金を支払う価値がある。と、はっきり「非日常的価値観」を述べている。 綺麗で美味しい料理を「食さずに眺めるだけ」でも既にその価値ありと言い切る漱石が存在する。 今日二十一世紀的動画益塵報道にて、やたらB級料理を喰らいまくる番組多く(この際、自戒も含め)、あらためて食の美学とはなんたるちあ?と、問いつつ草枕のこのくだりは、「三流TV制作者」に読ませたい。 これは当(まさ)に、草枕の中の(ストーリー展開がなさそうで若干の物語あり)物語が始まったばかりの頃、漱石扮する小説中の主人公の若き画家が逗留する宿場で、(何度も突っ張る場面があるが)まず最初にツッパり、一人心の中で(気分的?精神的な)見栄を切っている場面なのだ。 既に草枕通読された諸兄姉、彼のくだりをご存知の方も、今一度(以下切取の)「草枕」の文面をご確認下されば幸いです。<…続く…

        (トーマス青木)


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