スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

締めくくり!「資料・世界遺産条約」(4);(宮島の「入島税」を考える)

 前回に続き、「世界遺産条約」条文転載No.-4(最終条項まで)です。

 前回の関連投稿記事、続「資料・世界遺産条約」(3);(宮島の「入島税」を考える)は、こちらから入れます。

                               <投稿:旅遊亭編集部>

        -----------------------------------------

 ユネスコ世界遺産活動より、引用転載。(オリジナルHPは、こちらから入れます・・)


  「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」
 (Convention Concerning the Protection of the World Cultural and Natural Heritage)


 VI 教育事業計画

第27条
締約国は、あらゆる適当な手段を用いて、特に教育及び広報事業計画を通じて、自国民が第一条及び第二条に規定する文化遺産及び自然遺産を評価し及び尊重することを強化するよう努める。
締約国は、文化遺産及び自然遺産を脅かす危険並びにこの条約に従って実施される活動を広く公衆に周知させることを約束する。

第28条
この条約に基づいて国際的援助を受ける締約国は、援助の対象となった物件の重要性及び当該国際的援助の果たした役割を周知させるため、適当な措置をとる。


VII 報告

第29条
締約国は、国際連合教育科学文化機関の総会が決定する期限及び様式で同総会に提出する報告において、この条約を適用するために自国がとった立法措置、行政措置その他の措置及びこの分野で得た経験の詳細に関する情報を提供する。
1の報告については、世界遺産委員会に通知する。
世界遺産委員会は、その活動に関する報告書を国際連合教育科学文化機関の総会の通常会期ごとに提出する。


VIII 最終条項

第30条
この条約は、ひとしく正文であるアラビア語、英語、フランス語、ロシア語及びスペイン語により作成する。

第31条
この条約は、国際連合教育科学文化機関の加盟国により、それぞれ自国の憲法上の手続に従って批准され又は受諾されなければならない。
批准書又は受諾書は、国際連合教育科学文化機関事務局長に寄託する。

第32条
この条約は、国際連合教育科学文化機関の非加盟国で同機関の総会が招請するすべての国による加入のために開放しておく。
加入は、国際連合教育科学文化機関事務局長に加入書を寄託することによって行う。

第33条
この条約は、20番目の批准書、受諾書又は加入書が寄託された日の後3箇月で、その寄託の日以前に批准書、受諾書又は加入書を寄託した国についてのみ効力を生ずる。この条約は、その他の国については、その批准書、受諾書又は加入書の寄託の日の後3箇月で効力を生ずる。

第34条
次の規定は、憲法上連邦制又は非単一制をとっている締約国について適用する。
この条約の規定であって連邦又は中央の立法機関の立法権の下で実施されるものについては、連邦又は中央の政府の義務は、連邦制をとっていない締約国の義務と同一とする。
この条約の規定であって邦、州又は県の立法権の下で実施されるものであり、かつ、連邦の憲法制度によって邦、州又は県が立法措置をとることを義務付けられていないものについては、連邦の政府は、これらの邦、州又は県の権限のある機関に対し、採択についての勧告を付してその規定を通報する。

第35条
締約国は、この条約を廃棄することができる。
廃棄は、国際連合教育科学文化機関事務局長に寄託する文書により通告する。
廃棄は、廃棄書の受領の後12箇月で効力を生ずる。廃棄は、脱退が効力を生ずる日までは、廃棄を行う国の財政上の義務に影響を及ぼすものではない。

第36条
国際連合教育科学文化機関事務局長は、同機関の加盟国及び第32条に規定する同機関の非加盟国並びに国際連合に対し、第31条及び第32条に規定するすべての批准書、受諾書及び加入書の寄託並びに前条に規定する廃棄を通報する。

第37条
この条約は、国際連合教育科学文化機関の総会において改正することができる。その改正は、改正条約の当事国となる国のみを拘束する。
総会がこの条約の全部又は一部を改正する条約を新たに採択する場合には、その改正条約に別段の規定がない限り、批准、受諾又は加入のためのこの条約の開放は、その改正条約が効力を生ずる日に終止する。

第38条
この条約は、国際連合教育科学文化機関事務局長の要請により、国際連合憲章第102条の規定に従って、国際連合事務局に登録する。

1972年11月23日にパリで、総会の第17回会期の議長及び国際連合教育科学文化機関事務局長の署名を有する本書2通を作成した。これらの本書は、同機関に寄託するものとし、その認証謄本は、第31条及び第32条に規定するすべての国並びに国際連合に送付する。

以上は、国際連合教育科学文化機関の総会が、パリで開催されて1972年11月21日に閉会を宣言されたその第17回会期において、正当に採択した条約の真正な本文である。

以上の証拠として、我々は、1972年11月23日に署名した。

   総会議長 萩原 徹
   事務局長 ルネ・マウ


                    《以上、全条文転載完了・・》

       ----------------------------------------------------

 ようやく世界遺産条約の全条項に目を通し終えました・・・

 さて、問題はここからスタートです。
 
 観点は、
1)宮島の『入島税問題』の発端が、宮島の世界遺産登録と如何関わりが在るのか?はたまた関連性がないのか?(どうも無いらしいけど・・・)
2)世界遺産を維持管理していくことは、世界遺産の在る地元住民にいかなる経済的負担がかかるのか?(あえて経済的負担と称します)
 といったあたり、世界遺産条約の条項を精査することから、宮島の『入島税問題』に至る関連性を燻し出してみたいと思います。

                             (・・続く・・)
スポンサーサイト

続「資料・世界遺産条約」(3);(宮島の「入島税」を考える)

 前回(第2回・こちらから入れます・・)に続き、「世界遺産条約」条文転載No.-3です。

 前回の関連投稿記事、続「資料・世界遺産条約」(2);(宮島の「入島税」を考える)は、こちらから入れます。

                               <投稿:旅遊亭編集部>

        -----------------------------------------

 ユネスコ世界遺産活動より、引用転載。(オリジナルHPは、こちらから入れます・・)


  「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(Convention Concerning the Protection of the World Cultural and Natural Heritage)

III 世界の文化遺産及び自然遺産の保護のための政府間委員会

第8条
この条約により国際連合教育科学文化機関に、顕著な普遍的価値を有する文化遺産及び自然遺産の保護のための政府間委員会(以下「世界遺産委員会」という。)を設置する。同委員会は、同機関の総会の通常会期の間に開催される締約国会議において締約国により選出される15の締約国によって構成される。同委員会の構成国の数は、この条約が少なくとも40の国について効力を生じた後における最初の総会の通常会期からは21とする。
世界遺産委員会の構成国の選出に当たっては、世界の異なる地域及び文化が衡平に代表されることを確保する。
世界遺産委員会の会議には、文化財の保存及び修復の研究のための国際センター(ローマ・センター)の代表1人、記念物及び遺跡に関する国際会議(ICOMOS)の代表1人及び自然及び天然資源の保全に関する国際同盟(IUCN)の代表1人が、顧問の資格で出席することができるものとし、国際連合教育科学文化機関の総会の通常会期の間に開催される締約国会議における締約国の要請により、同様の目的を有する他の政府間機関又は非政府機関の代表も、顧問の資格で出席することができる。

第9条
世界遺産委員会の構成国の任期は、当該構成国が選出された時に開催されている国際連合教育科学文化機関の総会の通常会期の終わりから当該通常会期の後に開催される3回目の通常会期の終わりまでとする。
もっとも、最初の選挙において選出された世界遺産委員会の構成国の3分の1の任期は当該選挙が行われた総会の通常会期の後に開催される最初の通常会期の終わりに、また、同時に選出された構成国の他の3分の1の任期は当該選挙が行われた総会の通常会期の後に開催される2回目の通常会期の終わりに、終了する。これらの構成国は、最初の選挙の後に国際連合教育科学文化機関の総会議長によりくじ引で選ばれる。
世界遺産委員会の構成国は、自国の代表として文化遺産又は自然遺産の分野において資格のある者を選定する。

第10条
世界遺産委員会は、その手続規則を採択する。
世界遺産委員会は、特定の問題について協議するため、公私の機関又は個人に対し会議に参加するよういつでも招請することができる。
世界遺産委員会は、その任務を遂行するために同委員会が必要と認める諮問機関を設置することができる。

第11条
締約国は、できる限り、文化遺産又は自然遺産の一部を構成する物件で、自国の領域内に存在し、かつ、2に規定する一覧表に記載することが適当であるものの目録を世界遺産委員会に提出する。この目録は、すべてを網羅したものとはみなされないものとし、当該物件の所在地及び重要性に関する資料を含む。
世界遺産委員会は、1の規定に従って締約国が提出する目録に基づき、第1条及び第2条に規定する文化遺産又は自然遺産の一部を構成する物件であって、同委員会が自己の定めた基準に照らして顕著な普遍的価値を有すると認めるものの一覧表を「世界遺産一覧表」の表題の下に作成し、常時最新のものとし及び公表する。最新の一覧表は、少なくとも2年に1回配布される。
世界遺産一覧表に物件を記載するに当たっては、当該国の同意を必要とする。2以上の国が主権又は管轄権を主張している領域内に存在する物件を記載することは、その紛争の当事国の権利にいかなる影響も及ぼすものではない。
世界遺産委員会は、事情により必要とされる場合には、世界遺産一覧表に記載されている物件であって、保存のために大規模な作業が必要とされ、かつ、この条約に基づいて援助が要請されているものの一覧表を「危険にさらされている世界遺産一覧表」の表題の下に作成し、常時最新のものとし及び公表する。危険にさらされている世界遺産一覧表には、当該作業に要する経費の見積りを含むものとし、文化遺産又は自然遺産の一部を構成する物件であって、重大かつ特別な危険にさらされているもののみを記載することができる。このような危険には、急速に進む損壊、大規模な公共事業若しくは民間事業又は急激な都市開発事業若しくは観光開発事業に起因する滅失の危険、土地の利用又は所有権の変更に起因する破壊、原因が不明である大規模な変化、理由のいかんを問わない放棄、武力紛争の発生及びそのおそれ、大規模な災害及び異変、大火、地震及び地滑り、噴火並びに水位の変化、洪水及び津波が含まれる。同委員会は、緊急の必要がある場合にはいつでも、危険にさらされている世界遺産一覧表に新たな物件の記載を行うことができるものとし、その記載について直ちに公表することができる。
世界遺産委員会は、文化遺産又は自然遺産を構成する物件が2及び4に規定するいずれかの一覧表に記載されるための基準を定める。
世界遺産委員会は、2及び4に規定する一覧表のいずれかへの記載の要請を拒否する前に、当該文化遺産又は自然遺産が領域内に存在する締約国と協議する。
世界遺産委員会は、当該国の同意を得て、2及び4に規定する一覧表の作成に必要な研究及び調査を調整し及び奨励する。

第12条
文化遺産又は自然遺産を構成する物件が前条の2及び4に規定する一覧表のいずれにも記載されなかったという事実は、いかなる場合においても、これらの一覧表に記載されることによって生ずる効果については別として、それ以外の点について顕著な普遍的価値を有しないという意味に解してはならない。

第13条
世界遺産委員会は、文化遺産又は自然遺産の一部を構成する物件であって、締約国の領域内に存在し、かつ、第11.条の2及び4に規定する一覧表に記載されており又は記載されることが適当であるがまだ記載されていないものにつき、当該締約国が表明する国際的援助の要請を受理し、検討する。当該要請は、当該物件を保護し、保存し、整備し又は活用することを確保するために行うことができる。
1の国際的援助の要請は、また、予備調査の結果更に調査を行うことが必要と認められる場合には、第1条及び第2条に規定する文化遺産及び自然遺産を認定するためにも行うことができる。
世界遺産委員会は、これらの要請についてとられる措置並びに適当な場合には援助の性質及び範囲を決定するものとし、同委員会のための当該政府との間の必要な取極の締結を承認する。
世界遺産委員会は、その活動の優先順位を決定するものとし、その優先順位の決定に当たり、保護を必要とする物件が世界の文化遺産及び自然遺産において有する重要性、自然環境又は世界の諸国民の特質及び歴史を最もよく代表する物件に対して国際的援助を与えることの必要性、実施すべき作業の緊急性並びに脅威にさらされている物件が領域内に存在する国の利用し得る能力、特に、当該国が当該物件を自力で保護することができる程度を考慮する。
世界遺産委員会は、国際的援助が供与された物件の一覧表を作成し、常時最新のものとし及び公表する。
世界遺産委員会は、第15条の規定によって設立される基金の資金の使途を決定する。同委員会は、当該資金を増額するための方法を追及し、及びこのためすべての有用な措置をとる。
世界遺産委員会は、この条約の目的と同様の目的を有する政府間国際機関及び国際的な非政府機関並びに国内の政府機関及び非政府機関と協力する。同委員会は、その計画及び事業を実施するため、これらの機関、特に、文化財の保存及び修復の研究のための国際センター(ローマ・センター)、記念物及び遺跡に関する国際会議(ICOMOS)及び自然及び天然資源の保全に関する国際同盟(IUCN)、公私の機関並びに個人の援助を求めることができる。
世界遺産委員会の決定は、出席しかつ投票する構成国の3分の2以上の多数による議決で行う。同委員会の会合においては、過半数の構成国が出席していなければならない。

第14条
世界遺産委員会は、国際連合教育科学文化機関事務局長が任命する事務局の補佐を受ける。
国際連合教育科学文化機関事務局長は、文化財の保存及び修復の研究のための国際センター(ローマ・センター)、記念物及び遺跡に関する国際会議(ICOMOS)及び自然及び天然資源の保全に関する国際同盟(IUCN)の各自の専門の分野及び能力の範囲における活動を最大限度に利用して、世界遺産委員会の書類及び会議の議事日程を作成し、並びに同委員会の決定の実施について責任を負う。


IV 世界の文化遺産及び自然遺産の保護のための基金

第15条
この条約により顕著な普遍的価値を有する世界の文化遺産及び自然遺産の保護のための基金(以下「世界遺産基金」という)を設立する。
世界遺産基金は、国際連合教育科学文化機関の財政規則に基づく信託基金とする。
世界遺産基金の資金は、次のものから成る。
締約国の分担金及び任意拠出金
次の者からの拠出金、贈与又は遺贈
締約国以外の国
国際連合教育科学文化機関、国際連合の他の機関(特に国際連合開発計画)又は他の政府間機関
公私の機関又は個人
同基金の資金から生ずる利子
募金によって調達された資金及び同基金のために企画された行事による収入
世界遺産委員会が作成する同基金の規則によって認められるその他のあらゆる資金
世界遺産基金に対する拠出及び世界遺産委員会に対するその他の形式による援助は、同委員会が決定する目的にのみ使用することができる。同委員会は、特定の計画又は事業に用途を限った拠出を受けることができる。ただし、同委員会が当該計画又は事業の実施を決定している場合に限る。同基金に対する拠出には、いかなる政治的な条件も付することができない。

第16条
締約国は、追加の任意拠出金とは別に、2年に1回定期的に世界遺産基金に分担金を支払うことを約束する。分担金の額は、国際連合教育科学文化機関の総会の間に開催される締約国会議がすべての締約国について適用される同一の百分率により決定する。締約国会議におけるこの決定には、会議に出席しかつ投票する締約国(2の宣言を行っていない締約国に限る。)の過半数による議決を必要とする。締約国の分担金の額は、いかなる場合にも、同機関の通常予算に対する当該締約国の分担金の額の1パーセントを超えないものとする。
もっとも、第31条及び第32条に規定する国は、批准書、受諾書又は加入書を寄託する際に、1の規定に拘束されない旨を宣言することができる。
2の宣言を行った締約国は、国際連合教育科学文化機関事務局長に通告することにより、いつでもその宣言を撤回することができる。この場合において、その宣言の撤回は、当該締約国が支払うべき分担金につき、その後の最初の締約国会議の日まで効力を生じない。
2の宣言を行った締約国の拠出金は、世界遺産委員会がその活動を実効的に計画することができるようにするため、少なくとも2年に1回定期的に支払う。その拠出金の額は、1の規定に拘束される場合に支払うべき分担金の額を下回ってはならない。
当該年度及びその直前の暦年度についての分担金又は任意拠出金の支払が延滞している締約国は、世界遺産委員会の構成国に選出される資格を有しない。ただし、この規定は、最初の選挙については適用しない。支払が延滞している締約国であって、同委員会の構成国であるものの任期は、第8条1に規定する選挙の時に終了する。

第17条
締約国は、第1条及び第2条に規定する文化遺産及び自然遺産の保護のための寄附を求めることを目的とする国の財団又は団体及び公私の財団又は団体の設立を考慮し又は奨励する。

第18条
締約国は、世界遺産基金のため国際連合教育科学文化機関の主催の下に組織される国際的な募金運動に対して援助を与えるものとし、このため、第15条3に規定する機関が行う募金について便宜を与える。


V 国際的援助の条件及び態様

第19条
いかなる締約国も、顕著な普遍的価値を有する文化遺産又は自然遺産の一部を構成する物件で自国の領域内に存在するもののため、国際的援助を要請することができる。締約国は、当該要請を行う場合には、自国が所有しており、かつ、世界遺産委員会が決定を行う上で必要とされる第21条に規定する情報及び資料を提出する。

第20条
この条約に規定する国際的援助は、第13条2、第22条(c)及び第23条の規定が適用される場合を除くほか、文化遺産又は自然遺産を構成する物件であって、世界遺産委員会が第11条の2及び4に規定する一覧表のいずれかに記載することを決定し又は決定することとなっているものにのみ与えることができる。

第21条
世界遺産委員会は、国際的援助の要請を検討する手続及び要請書の記載事項を定める。要請書は、作業計画、必要な作業、作業に要する経費の見積り、緊急度及び援助を要請する国の資力によってすべての経費を賄うことができない理由を明らかにするものとする。要請書は、できる限り、専門家の報告書によって裏付けられなければならない。
天災その他の災害に起因する要請は、緊急な作業を必要とすることがあるため、世界遺産委員会が直ちにかつ優先的に考慮するものとし、同委員会は、このような不測の事態に備えて同委員会が使用することができる予備基金を設けるものとする。
世界遺産委員会は、決定に先立ち、同委員会が必要と認める研究及び協議を行う。

第22条
世界遺産委員会は、次の形態の援助を供与することができる。
第11条の2及び4に規定する文化遺産及び自然遺産の保護、保存、整備及び活用において生ずる芸術上、学術上及び技術上の問題に関する研究
同委員会が承認した作業が正しく実施されることを確保するための専門家、技術者及び熟練工の提供
文化遺産及び自然遺産の認定、保護、保存、整備及び活用の分野におけるあらゆる水準の職員及び専門家の養成
当該国が所有せず又は入手することができない機材の供与
長期で返済することができる低利又は無利子の貸付け
例外的かつ特別の理由がある場合における返済を要しない補助金の供与

第23条
世界遺産委員会は、また、文化遺産及び自然遺産の認定、保護、保存、整備及び活用の分野におけるあらゆる水準の職員及び専門家のための全国的又は地域的な研修センターに対して国際的援助を与えることができる。

第24条
大規模な国際的援助の供与に先立ち、詳細な学術的、経済的及び技術的な研究が行われなければならない。これらの研究は、文化遺産及び自然遺産の保護、保存、整備及び活用のための最も進歩した技術を利用するものとし、この条約の目的に適合するものでなければならない。これらの研究は、また、当該国が利用し得る能力を合理的に用いる方法を追及するものとする。

第25条
国際社会は、原則として、必要な作業に要する経費の一部のみを負担する。国際的援助を受ける国は、財政的に不可能な場合を除くほか、各計画又は事業に充てられる資金のうち相当な割合の額を拠出する。

第26条
世界遺産委員会及び国際的援助を受ける国は、両者の間で締結する協定において、この条約に基づいて国際的援助が与えられる計画又は事業の実施条件を定める。当該国際的援助を受ける国は、当該協定に定める条件に従い、このようにして保護される物件を引き続き保護し、保存し及び整備する責任を負う。
  (以上、条約文引用〔3〕)


                     (・・続く・・)

続「資料・世界遺産条約」(2);(宮島の「入島税」を考える)

 前回(第一回)に続き、「世界遺産条約」条文転載No.-2です。

 前回の関連投稿記事は、こちらから入れます・・

                               <投稿:旅遊亭編集部>

        -----------------------------------------

 ユネスコ世界遺産活動より、引用転載。(オリジナルHPは、こちらから入れます・・)


I 文化遺産及び自然遺産の定義

第1条
この条約の適用上、「文化遺産」とは、次のものをいう。
記念工作物 建築物、記念的意義を有する彫刻及び絵画、考古学的な性質の物件及び構造物、金石文、洞穴住居並びにこれらの物件の組合せであって、歴史上、芸術上又は学術上顕著な普遍的価値を有するもの
建造物群 独立し又は連続した建造物の群であって、その建築様式、均質性又は景観内の位置のために、歴史上、芸術上又は学術上顕著な普遍的価値を有するもの
遺跡 人工の所産(自然と結合したものを含む。)及び考古学的遺跡を含む区域であって、歴史上、芸術上、民族学上又は人類学上顕著な普遍的価値を有するもの

第2条
この条約の適用上、「自然遺産」とは、次のものをいう。
無生物又は生物の生成物又は生成物群から成る特徴のある自然の地域であって、観賞上又は学術上顕著な普遍的価値を有するもの
地質学的又は地形学的形成物及び脅威にさらされている動物又は植物の種の生息地又は自生地として区域が明確に定められている地域であって、学術上又は保存上顕著な普遍的価値を有するもの
自然の風景地及び区域が明確に定められている自然の地域であって、学術上、保存上又は景観上顕著な普遍的価値を有するもの

第3条
前2条に規定する種々の物件で自国の領域内に存在するものを認定し及びその区域を定めることは、締約国の役割である。


II 文化遺産及び自然遺産の国内的及び国際的保護

第4条
締約国は、第1条及び第2条に規定する文化遺産及び自然遺産で自国の領域内に存在するものを認定し、保護し、保存し、整備し及び将来の世代へ伝えることを確保することが第一義的には自国に課された義務であることを認識する。このため、締約国は、自国の有するすべての能力を用いて並びに適当な場合には取得し得る国際的な援助及び協力、特に、財政上、芸術上、学術上及び技術上の援助及び協力を得て、最善を尽くすものとする。

第5条
締約国は、自国の領域内に存在する文化遺産及び自然遺産の保護、保存及び整備のための効果的かつ積極的な措置がとられることを確保するため、可能な範囲内で、かつ、自国にとって適当な場合には、次のことを行うよう努める。
文化遺産及び自然遺産に対し社会生活における役割を与え並びにこれらの遺産の保護を総合的な計画の中に組み入れるための一般的な政策をとること。
文化遺産及び自然遺産の保護、保存及び整備のための機関が存在しない場合には、適当な職員を有し、かつ、任務の遂行に必要な手段を有する一又は二以上の機関を自国の領域内に設置すること。
学術的及び技術的な研究及び調査を発展させること並びに自国の文化遺産又は自然遺産を脅かす危険に対処することを可能にする実施方法を開発すること。
文化遺産及び自然遺産の認定、保護、保存、整備及び活用のために必要な立法上、学術上、技術上、行政上及び財政上の適当な措置をとること。
文化遺産及び自然遺産の保護、保存及び整備の分野における全国的又は地域的な研修センターの設置又は発展を促進し、並びにこれらの分野における学術的調査を奨励すること。

第6条
締約国は、第1条及び第2条に規定する文化遺産及び自然遺産が世界の遺産であること並びにこれらの遺産の保護について協力することが国際社会全体の義務であることを認識する。この場合において、これらの遺産が領域内に存在する国の主権は、これを十分に尊重するものとし、また、国内法令に定める財産権は、これを害するものではない。
締約国は、この条約に従い、第11条の2及び4に規定する文化遺産及び自然遺産の認定、保護、保存及び整備につき、当該遺産が領域内に存在する国の要請に応じて援助を与えることを約束する。
締約国は、第1条及び第2条に規定する文化遺産及び自然遺産で他の締約国の領域内に存在するものを直接又は間接に損傷することを意図した措置をとらないことを約束する。

第7条
この条約において、世界の文化遺産及び自然遺産の国際的保護とは、締約国がその文化遺産及び自然遺産を保存し及び認定するために努力することを支援するための国際的な協力及び援助の体制を確立することであると了解される。 
(以上、条約文引用〔2〕)


                     (・・続く・・

資料・世界遺産条約(1); 〔宮島の入島税を考える〕

 あれこれ考えていると、ここで単純な疑問が湧き上がるのです。

 疑問とは、
 すなわち『宮島が世界遺産になったので(それが原因となって)、維持管理経費が余分にかかるようになったのか?』 このあたりの関連性が、私には  ・・・よく分からないのです。が、なんだか関連性があるような気がしてならないのです。

 世界遺産条約と『宮島の入島税』の関連について、以下、単純且つ乱暴に表現してみたい。

 A) 宮島(厳島神社)のように、世界遺産登録を受けた「観光地」は、世界遺産になった時点から「維持管理経費」が(余分に?)かかる(らしい)。
 B) 世界遺産登録された時点から、そんなに維持管理費がかかるのか?
 C) ならば、今から世界遺産登録する(登録したいと思っている)「観光地」にとって、目先の観光客増加による経済効果を思うあまり、継続的な管理費ならびに維持経費を無視して突っ走ると、後になってとんでもない事態が発生するのではないか?

 このあたり、ますます解らなくなってきます。

     一体全体、 「世界遺産に登録される!」とはどういうこと???

 あれこれ考えていくと、ユネスコの世界遺産条約を理解する必要が出て来たのです。

 思えば、
 野球のルールを知らないで、プレーするようなもの?
 マージャンの点数計算を知らないで、マージャンに勝とうとすること。
 将棋の駒の進め方を知らないで、将棋を指そうと思っている?
    ・・・ったく、お話になりません。 
 それと同じで、
 条約に一度も目を通さないで「世界遺産を考えること」など最初から無理な相談なのです。 幸いネット上にて「ユネスコ関連サイト」にアクセス可能、この際思い切ってユネスコの世界遺産条約をコピーすることにしました。 世界遺産宮島と「宮島の入島税」について興味をお持ちの皆様、この際是非「ユネスコ世界遺産条約」に目をお通しください。

                                     <投稿:旅遊亭編集部>

* 前回掲載記事は、こちらから入れます。

     -----------------------------------------

 ユネスコ世界遺産活動より、引用転載。(オリジナルHPは、こちらから入れます・・)


    「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」
  (Convention Concerning the Protection of the World Cultural and Natural Heritage)


 国際連合教育科学文化機関の総会は、1972年10月17日から11月21日までパリにおいてその第17回会期として会合し、
 文化遺産及び自然遺産が、衰亡という在来の原因によるのみでなく、一層深刻な損傷又は破壊という現象を伴って事態を悪化させている社会的及び経済的状況の変化によっても、ますます破壊の脅威にさらされていることに留意し、
 文化遺産及び自然遺産のいずれの物件が損壊し又は滅失することも、世界のすべての国民の遺産の憂うべき貧困化を意味することを考慮し、
 これらの遺産の国内的保護に多額の資金を必要とするため並びに保護の対象となる物件の存在する国の有する経済的、学術的及び技術的な能力が十分でないため、国内的保護が不完全なものになりがちであることを考慮し、
 国際連合教育科学文化機関憲章が、同機関が世界の遺産の保存及び保護を確保し、かつ、関係諸国民に対して必要な国際条約を勧告することにより、知識を維持し、増進し及び普及することを規定していることを想起し、
 文化財及び自然の財に関する現存の国際条約、国際的な勧告及び国際的な決議が、この無類の及びかけがえのない物件(いずれの国民に属するものであるかを問わない)を保護することが世界のすべての国民のために重要であることを明らかにしていることを考慮し、
 文化遺産及び自然遺産の中には、特別の重要性を有しており、したがって、人類全体のための世界の遺産の一部として保存する必要があるものがあることを考慮し、
 このような文化遺産及び自然遺産を脅かす新たな危険の大きさ及び重大さにかんがみ、当該国がとる措置の代わりにはならないまでも有効な補足的手段となる集団的な援助を供与することによって、顕著な普遍的価値を有する文化遺産及び自然遺産の保護に参加することが、国際社会全体の任務であることを考慮し、
 このため、顕著な普遍的価値を有する文化遺産及び自然遺産を集団で保護するための効果的な体制であって、常設的に、かつ、現代の科学的方法により組織されたものを確立する新たな措置を、条約の形式で採択することが重要であることを考慮し、
 総会の第16回会期においてこの問題が国際条約の対象となるべきことを決定して、
 この条約を1972年11月16日に採択する。
 (以上、条約文引用〔1〕)

           <・・続く・・>

世界遺産となった宮島と、 「広島県の歴史」(1/3)…

080527a

 先々週より書棚を整理していたら「広島県の歴史」という一冊が出てきた。

 8年前に一度通読したものであるか、あらためてページをめくっていたら「世界遺産について」のページが見つかったので抜書きしておきます。

     
広島県の歴史 (県史)広島県の歴史 (県史)
(1999/11)
岸田 裕之

商品詳細を見る

 あらためて読み返せば、このコラムに書き下ろされた含蓄の深さが解ってきた。 8年前になろうか、一度はすらすらと読んだ(つもりの)コラム文章を再読すればいかにも論文調学問的にて難解! 書き下ろされた教授がどなたなのか?たぶん岸田先生であろうか? 世界遺産に関する「この小論文」が書かれた「時」は?厳島神社が世界遺産となって間もなくの頃、1〜2年経過した頃でしょう。 そして現在、すでに10年経過した「世界遺産を持つ地方都市:廿日市市」の苦悩を見通しておられた様子、手に取るように理解できるのであります。

              080527b
 つまり、
 世界遺産保護条約批准した国家の義務=遺産の「保護・保存・整備」。
                          及び「将来の世代へ伝える」事。と、ある。
 上述の義務遂行のための「具体的施策」を(世界規模的に)求められている。 もちろん、これらの義務遂行にはそれ相応な経費がかかる。 つまり、世界遺産保護認定された「文化財並びに文化財の存する場所」にとって、将来に亘って多大なる保護保全管理にまつわる経費の負担がのしかかってくる。と、警告されたに他ならない。
 そして今、上記義務遂行のための経費予算が捻出できないから廿日市市と宮島島民は思案し、打開策が『入島税』なのでしょうか。
 打開策が、なんだかおかしい!
 他に何か妙案が無いのか?!
 打開策イコール入島税では如何にも短絡的です。
 やはり、なんだかヘンテコリンです、、、。

 〆て、
 「広島県の歴史」のコラムに書き下ろされた小論文の著者は、今日の宮島島民並びに廿日市市と広島県の抱える「世界遺産指定文化財(宮島と厳島神社)」の維持管理費の確保に関する諸問題について、すでに10年も前から予測していた(予測しておられた≒尊敬語)ことに他ならないと断言できます。  ひるがえって宮島の「入島税」導入に問題の活路を見出そうとしておられる関係者諸氏に於かれましては、いつ頃から、いずれ臨界点に到達してしまうであろう「管理費負担増の事態」を予測しておられたのでありましょうか?
 いずれにしても、今となっては世界遺産登録されてしまった宮島と厳島神社の現在並びに将来に向けての環境保全や維持管理の厳しさと難しさを、実感するものであります。
 
                        <…続く…

                                        <投稿:トーマス青木>

     *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

* 前回掲載関連記事は、こちらから入れます。


<以下、広島県の歴史より引用> 〔コラム・世界遺産〕

MORE »

どうなる宮島入島税(5/25 中国新聞切り抜きより…)

080526a


     どうなる宮島入島税 ― 世界遺産保護へ廿日市市検討

  ・ 船賃に上乗せ ― 通勤者負担大きく

  ・ 宿泊代になら ― 観光活性化と矛盾

                      <中国新聞5月25日(日曜日)朝刊の見出しより…>


 旅遊亭ブログの昨日記事(5月25日)にて、平泉の世界遺産登録について取り上げたところ、なんと!中国新聞(平成20年5月25日朝刊)に「宮島の入島税」について書かれているではありませんか。 
 (私見ですが)中国新聞の論調が少し変化しているようです。
 そう、なぜか、
 中立公正であるはずのマスコミ(この場合、中国新聞を指す)が、平成20年3月上旬は「入島税導入をあおる論調」に読めたけれども、昨日論調は「入島税導入に対して慎重」と思える語調に転じていると感じるのです。
 さて本日、
 中国新聞社からお叱りを受ける覚悟で新聞紙面の文言を転載しましたので是非ご一読ください。 明日もまた「宮島の入島税」につてい記事書きます。

                      <…続く…

                                        <投稿:トーマス青木>

       *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

MORE »

平泉の攻防!?;世界遺産登録のこと

  昨日(平成20年5月24日)のニュースで、一番気になったこと! それは岩手県平泉の世界遺産登録に「待った」がかかったことです。 (5月24日12時1分配信 毎日新聞

 いやいや、平泉町の関係者諸氏よ!そんなに先を急ぐことはありませんぞ。 もっと落ち着いて落ち着いて…

 世界遺産登録をすることの重責と使命について、もっと視野見識を広げ先を見通した位地に立って考えるよい機会ではありませんか!

 いやその、、、なんと申しましょうか、、 080525a

        宮島入島税に観光客7割賛成 ('08/5/14中国新聞記事)!

 只今探訪中の「世界遺産宮島」が、世界遺産指定を受けた責務としての管理費に事欠き、こともあろうに『入島税』など思いつき、どうやらこの秋口から来島者に一律イクバクか(一人100円の案あり)の金額を課し、それをもって世界遺産登録された宮島の諸管理経費に充てようとする発想、、、。

 世界遺産登録を受けることを、あたかもミシュラン旅行ガイドブックの三ツ星レストラン指定を受けるが如くのミーハー的ブランド志向と近視眼的商戦志向しか視野に入っていない典型的日本人型同一方向嗜好に陥っていないか? はたまた無責任この上ない広島県行政乃至廿日市市行政&宮島島民三者連合の成せる技か?! いま少し突っ込んで検証する必要性あり!と考えているブルーな気分の今週末!? …なのであります。 
                   (この記事、連載します…)

     *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

                                       <投稿:トーマス青木>


   ------------------------------------------

 以下、Yahooニュースより引用、、、

MORE »

An E-mail from James Akagi,,,

 旅遊亭ブログ編集部員とは明らかに異なる感性と文章構成にて記事連載している『青春恋愛物語』あり、、、。

 題して、『ジェームス赤木の青春回想記』…… 

 この回想日記は、先回(5月17日)投稿記事にて一段落。
 かくしてこの物語(回想日記)に描かれた学生時代の「遊興三昧」はこれで終止符を打ち、社会の一員として学園から巣立って行ったのであります。 もちろん、有能な社会人の一人として、、、。
 この先を書き続ければ、「ジェームス赤木流・社会人奮闘記」となるのであります。 このくだりは、ただいま、『物語リバプール・バンク』と題し、自伝的小説を執筆中、、、。

 そして先週末、ジェームス赤木氏から一通のメールが届きました。

 氏の了解を得て、以下、旅遊亭ブログに転載しました。 是非、ご一読ください。

                                     <旅遊亭・編集部>

     --------------------------------------------
    〔ジェームス赤木氏からのメールより…〕

 トーマス殿

 もし我々の時代、今のS大学であれば、世間でもある程度認知され、学園生活も更に充実していたのでは? との思いで、少し感傷的…

 しかし思い出したくない忘れていた青春の想い出を、「俺の青春時代」の記事で「よい想い出」として投稿させて頂いたこと、貴殿のアドバイスに改めて感謝する次第です。
 付き合った女性は数知れず、顔を思い出せない事多く、もっと真面目に学園生活を送るべきだった。と反省もしています。

 やはり、若い時代にしか出来ないことがあり、その上で世間と勝負するための、「悔いのない青春時代」を若い人達に機会があればアドバイスするのも、先輩として残された役目かも知れませんね。

 いつまでも青春!夢いつまでも!お互いに悔いのない人生をエンジョイしたいですね。

                                        <ジェームス赤木>

    *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

ジェームス赤木の随筆集より、、

    ― 二人の世界(Ⅱ) ―                                  
                                           by James Akagi
                                    
 (続)俺の青春時代。 大学四年生初冬。 彼女のボーイフレンドは俺のファンになっていた。 逆に応援してくれだした。 俺が本気だということを周囲も理解して来たらしい。 男同士の友情はいいものだと感じた。 あとは彼女を俺のものに。 しかし、ガードが硬かった。 簡単に落ちると思った俺が馬鹿だった。 今迄と違うタイプだ。 ある日、デイトした夜クラブで食事。 ワインで乾杯。 いつものパターンだ。 その後Pダンスホールでダンス。 Pダンスホールは彼女の社交ダンスのレツスン場だ。 ダンスホールは彼女の方が顔だった。 支配人が逆に彼女に挨拶を交わしていた。 当然すべてのダンスステツプを熟知していた。 俺の方がリードされた。 ブルースになってもチークダンスをうまくかわす。 今迄の俺の付き合って来たタイプとは何か違う。 時間が少しあったので、スナツクで飲み直すことにした。 彼女は素直に従う。 「私、お酒に弱いの」と言いながら強いカクテルを平気で飲んでいる。 (どうなっているの?) その内に、俺の方が酔って来た。 顔が真っ赤になって来たらしい。 「大丈夫?」と言う彼女。 気を使い過ぎていた。 また、KOゴングの鐘がなり出した。 3回戦でダウン。 冷たいオシボリが俺の額にあった。 彼女の胸の中に俺の頭がある。 彼女のバスト。 意外だった。 柔らかくてビツグだった。 ワザとしばらくそのままでいた。 (もつとそのままでいよう)ダメだった。 心配していた彼女、俺の顔をジィーと見ていたらしい。 彼女が先に気がついた。 「気がついたのね、もう大丈夫?」 姉のような仕草だ。 久し振りにグツト来た。 絶対に彼女を俺のものにしてみせると、硬く心に誓った。 何故かその瞬間「就職が内定した先は地元一流企業のJ銀行だ」と伝えた。 「それはおめでとうございます」と一言。 それだけ。 (俺は何を期待していたのだろう) それからは、俺のすべてを彼女の前にさらすことにした。 デイトした時、調子者の俺をいつも笑顔で迎えてくれていた。 しかし、彼女の攻略法を真剣に考え出した俺。 家庭環境を聞き出す。 彼女の家には祖母が同居している。 彼女は一人娘で「おばあちゃん子」であることがわかった。 ある日、彼女が大学へ行っている時間に彼女の自宅へワザと訪問した。 出てきた彼女の祖母とすぐ仲良くなった。 俺のファンになる。 急に彼女の態度が変化してくるのが分かり出した。俺の方に向いた女心はお手のもの。 俺のペースだ。 門限さえ守れば毎日でも逢うことはOKになった。
 周りを固めた俺。 沢山の想い出作りをすることになった。 俺が好きな海、遠出のドライブ、ピクニツクは朝早く出て彼女の手作りのサンドイツチを持って行く。 冬だと気がつかないくらい一緒にいるだけで暖かい。 いくら遠くても絶対に日帰りした。 彼女の祖母との約束だ。 (信用が一番) 彼女も俺のすべてを信用してくれるようになっていた。
 俺の好みの可愛い顔。 笑顔もOK。 色も白い。 スタイルもダンスで鍛えたスラツと伸びた足。 着痩(や)せして見えた大きなバスト等、俺には驚きの連続だった。 特にダンスで鍛えていた身体(ボデイー)はとてもスレンダーだった。 愛が深まり、信頼が高まって来ると隠されていた部分が俺の眼の前に、俺の手に。 俺の眼に狂いはなかった。 「過去」を忘れさせてくれる素敵な女性(おんな)だった。 愛を育(はぐく)み、愛され愛し合う本当の喜びを改めて感じて来た俺だった。
 翌年春の大企業J銀行の新入行員としての挑戦を控え、更に闘志を燃やす俺。 (俺の女を絶対に世界一幸せにしてやる)と誓った。
 彼女と知りあった大学四年生の秋以来、女の娘(こ)は彼女だけ。 わき目も振らず彼女一筋(ひとすじ)一直線の単純な俺がいた。 よく考えると彼女の術中にはまったのかも。
「赤い糸」に結ばれ愛しあった二人は、二年後に永遠に愛を誓い結ばれることに・・・
    
  「二人の世界」(池田充男作詞・石原裕次郎唄)
       (2)僕の今夜の ネクタイを 嫉妬(や)いているのは おかしいぜ
             君は可愛い 僕だけのものなのさ 
             ギターが酔わせる ナイトクラブ
                         影も寄り添う・・・
       (3)逢えば短い 夜だから 何も云わずに 踊ろうよ
             淡い灯りが 又ひとつ消えてゆく
                別れが切ない ナイトクラブ
                         恋のクラブよ・・・

  
       *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

解説;ヒメボタルのこと・・

 昨日記事「'08.宮島ヒメボタル観察会」の続編です。

 そして本日、昨日記事の「ご案内」に添付された『ヒメボタルの概要』のご案内です。 

 「……?」

 「ハイ、実は一度で済む『ご案内』を二日間にわたって分割案内している次第でして、、、」

 宮島エコツーリズム協議会・濱岡寛二氏からお送り頂いた「解説ヒメボタル」をご覧下さい。

                                      <投稿:旅遊亭編集部>

      *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

          ---------------------------------------------

 ヒメボタルとは・・・・ 

          【「新川のヒメボタルを守る会」ホームページより】

《世界のホタル科の中での位置》
 世界中に約2000種類いるというホタルのほとんどが陸生で、水生のものは世界でも5種類しかいません。 日本では水・陸あわせて46種類が確認されており、水生のホタルはゲンジボタル、ヘイケボタル、クメジマホタル、イリオモテホタルの4種類です。
 つまり、ゲンジボタルやヘイケボタルのような水生のホタルは、世界のホタルの中から見ると逆に特異な存在なのです。
 世界に5種類しかいない水生ホタルのうち4種類もが日本に生息し、それが我が国の主流を占めているということは、日本が清流に恵まれた国であることがわかります。

《ヒメボタルの特徴》
 ヒメボタルは上記のゲンジボタルやヘイケボタルよりも一回り小さいことから「ヒメボタル」と呼ばれています。 小さいながら黄金色の強い光の点滅が特徴となっています。
 オス、メスともに腹部後方に黄白色の発光器を持っています。
 オスは後翅が発達しており生息地で飛んでいるのはオスばかりです。
 メスはふっくらとした腹部に無精卵を40~90個持っています。後翅は退化していて飛べません。
 そのため生息地が限られているのです。
 オスも飛翔力は弱く行動半径は狭いので、雨の夜や風の強い夜は出てきません。

《生息場所》
 九州、四国、本州まで生息していますが、小型のものは関東地方以西で見ることが出来ます。
 平地から山地の杉林や林道沿い、低地の人家周辺に生息しています。

《成虫を見ることができる期間》
 4月~8月まで発生しますが標高や緯度により異なります。

《かたち》
 オス⇒目は大きく触覚は細く短い。
 メス⇒オスよりも小型で体の幅が広い。 下の羽が退化しているので飛べません。

《光り方》
 オス⇒断続的に光を放ち、約1秒間に1回規則的に発光。
 メス⇒2~3秒間に1回、瞬くように速く光る。

《ヒメボタルの一生》
 ・メスは草の茎や枝に捕まりながら発光し、それに惹かれてやって来たオスと交尾します。
 ・交尾して受精し、翌日産卵を終えて死にます。
 ・受精卵は1カ月ほどで幼虫となり、陸生の巻貝(ベッコウマイマイやオカチョウジガイなど)を食べて大きくなり
  ます。
 ・翌々年の4月頃、幼虫は土の中に潜り、口から液を出して「土繭」を作り「さなぎ」になります。
 ・「さなぎ」は5月~6月頃に土繭を破って地上に出てきます。
 ・羽化してからの寿命はオスで7日くらい、メスで2~3日程度です。
 ・餌となるベッコウマイマイやオカチョウジガイなどの巻貝は腐葉土化した落ち葉を餌としています。

◎ ヒメボタルが成長するには樹林や竹林の下で適度な湿り気があり、適度に繁茂した草むらが必要です。不用意な工事や除草、薬剤散布は致命的なダメージとなりかねません。


                            <以上、「宮島エコツーリズム協議会」の資料より>

       *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

PS: 昨日記事は、こちら(クリック)からご参照ください

'08.宮島ヒメボタル観察会

 お待たせしました。 

 昨年に引き続き、今年も「宮島のヒメボタル観察会」のご案内を申し上げます。

 皆様、ふるってご参加下さい。

 尚、「夢心塾」も同観察会にあわせ、一泊がけの「宮島自然観察会(仮称)」を企画したいと思っています。 あらためてご案内します。

     *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

                                            <投稿:夢心塾事務局>

  Ps: 昨年度「'07.宮島ヒメボタル観察会」の参加報告記事は、こちらから入れます。 是非ご参照下さい。


      ---------------------------------------------

                                             平成20年5月

               『ヒメボタル観察会』
                (ご 案 内)

                        宮島ユネスコ協会 / 宮島エコツーリズム協議会
                        CCC自然・文化創造工場 広島事業部
                                (NPO宮島ネットワーク)


 平成15年4月に包が浦キャンプ場奥の国有林の一画に厳島神社大鳥居の用材を目的としてクスノキの苗木が植えられました。 近くには山からの水流れており適当に水分を含んだ土地ですが、大きく成長した樹木が枝を広げて地面に十分日差しが届かないため苗木の成長がかんばしくありません。 しかし、そういう条件のところは、日本では大変珍しい陸生のホタルである「ヒメボタル」の棲息地になっております。 ヒメボタルの生態をとおして自然界の微妙なバランスを実感して頂けたら幸です。

                      記

1. 実施日:平成20年6月21日(土曜日)-少雨決行します-
      夜間に、片道1時間近く歩きますから小学生以下の方は参加ご遠慮下さい。

2. 集合時間及び集合場所:午後6時20分まで、宮島桟橋待合所を出て左側の藤棚の所へ集合して下さい。(食事は済ませて集合してください)

3. 参加負担金:200円(「保険料など」)
      夜間歩行の観察会となりますので、少額ではありますが保険をかけます。

4. 用意するもの:
  a. 飲み物等は各自で準備してください。
  b. 森の中での作業はありませんが、山歩き出来る服装でお願いします。
  c. 行き帰りの足下を照らすため懐中電燈をお持ちでしたら持参して下さい。 
                (ただし、ホタルに向かって照らさないで下さい)
5. 当日の予定:
 a. 集合出発:午後6時30分 宮島桟橋前
         出発(徒歩)~包が浦自然公園キャンプ場(キャンプ場奥の「悠久の森」へ移動
 b. 午後7時20分~午後8時20分頃 『ヒメボタルの観察』
 c. 午後8時20分 包が浦出発(徒歩)~杉之浦~旧トンネル陸軍道路~宮島桟橋まで、
 d. 午後9時15分頃 宮島桟橋到着・解散。
  * 本土に渡られる方は、午後9時25分発(終便の一つ前)のJRフェリーに乗船できます。
                                    
                                           以上

 参加申し込み:

    6月16日(月曜日)までに濱岡へ、
      参加者氏名・連絡先住所・年齢等、電話・ファクシミリ・はがき等でお知らせ下さい。

                  〒738-0034廿日市市 宮内 的場 1788-5
                    宮島ユネスコ協会 事務局長 濱岡寛次
                        電話0829-39-2597(ファクシミリ共通)

                                       <投稿:濱岡寛次>

銘酒:「修盃」!届く・・・

080515a

 昨日のこと、宮島から夕方遅く帰宅したところ、宅配便が届いているではありませんか!

 見たところ、先の「修盃会」事務局長TN氏からのもの…

 さっそく開封したところ、何と、「酒瓶5本」ほど送られて来ているのです。

 しかも不肖トーマス青木の本名が「ラベル修盃」の右側に描かれているから驚きです。 同封の案内書を見れば、何と!入会金(1万円)にて、一本2千円の酒(広島の酒どころ西条は『賀茂輝酒造』の銘酒…)5本がインクルード(含まれている)されているとのこと。 入会金は「年間会費」とのこと、会費で銘酒5本分に相当するのです。 ボトルを見ているだけでリッチな気分になってくるのです。 
 一日中宮島を徘徊し、会議出席にてしゃべりまくり、疲れ果てて帰ったにもかかわらず、元気が出てきたのであります。
 さっそくシャワーを浴び、冷たく冷やして一杯! ……やりました。

 感想は? = 美味し~ィィィ……

 疲れが吹き飛びました。 そして今夜は、清酒ではなく「濁り酒」をあけ(開封し)、試飲します。

 まずは、一杯!!!

 感想は、後日、、、、。

     *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

                                       <投稿:トーマス青木>

一ヶ月ぶりに宮島に行ってきます・・

 当地広島の今朝は、梅雨前線さながらの湿っぽい空気漂っています。 早くも日本列島には台風接近とのこと、少し早過ぎるのではないか? 支那大陸四川省では大地震発生とのこと。 あまりすっきりしない今日この頃、、、。

 かくして本日、『NPO宮島ネットワーク』5月の月例会開催日、、、。

 約1ヵ月ぶりに、ジェームス赤木氏と一緒に宮島に行ってきます。

 私といたしましては「宮島のシカの姿」と可愛くも間の抜けた「鹿の阿呆顔面(アホづら)」でも観察しに、ちょいと渡島してきます。

 「……?」

 「そう、何だか訳の分らない『入湯税』ならぬ『入島税』を、取るとか取らないとか?……」

 入島税とは、船で宮島に渡ったときに徴収する「宮島の入場料」をとるということ。 「入湯税」否、入島税は目的税にて、宮島の観光資源の整備に充てるというもの。 なんともおかしな話です…

 その入場料は宮島に居住している島民からも取り上げるのか? それは無いでしょう。 宮島以外から観光に訪れる人々から取り上げようとしているはず。 

 なんとも馬鹿げた発想をする御仁がいらっしゃる、、、

 ま、実施されることは無いでしょうけれども、若し実施されるとしたら「ちょいと宮島に遊びに行こうか!?」などと思っている人たちは二度と宮島に行かなくなるかも?

 宮島の観光客が落ち込んでいた10年前には
 「宮島観光産業が立ち行かなくなるか?」と、ほの暗い危機感と強迫観念を持っていた関係者たちがいたのです。
 がしかし、厳島神社が世界遺産に登録された結果、ちょいと余分に認知されたのをカサにきた「悪乗り風・天狗的宮島関係者」によって、こういう子供染みた発想をするのでありましょう。 な~に、経済状況は一向に好転するはずなく、只単に宮島への年間渡島者(平成19年度は約300万人強)が増えただけのこと。 来島者増加の割には経済効果波及はイマイチ芳しくないはず。
 たとえて言えば、
 道路族による高速道路の既得権益話がちらほらする中、赤信号を一緒に渡ろうとする「宮島的既得権益」を、この『入島税』という形で実現しようと考えるのであれば、狭隘且つ腐った根性の持ち主の発想であるぞ。

 こんな発想で大丈夫か? 10年後の宮島経済は立ち行くのか?

 宮島に渡ってきた観光客から一律にお金を取る?
 とんでもない! もっと魅力的でまともな商売をして金とって頂きたいものだ。
 「入島税」など、典型的な小役人根性であって、いよいよ宮島が崩壊する兆しではありませんか……

 姑息でネガティヴな手段をとらなくても、他にもっとポジティヴな打開策は、いくらでもあるはず! 入島税のお考え、ただちにお止めくだされ!!!

 宮島入島税の計画を馬鹿げた発想とお考えの方、
     右記をクリック願います。
人気blogランキングへ


                                     <投稿:トーマス青木> 

NPO宮島ネットワーク「5月月例会」のこと・・

 天高く馬肥ゆる秋に……?
                否! 初夏……

 小春日和の…?
                否! 初夏の日差しが……

 「なかなか語り始めの『季節の言葉』が巧く出てこない今日この頃……」(この言葉がベストか?)

 長かったゴールデンウイークもあけて、初夏の嵐?も過ぎ去って、本日すがすがしく目覚めたのであります。が、明日は「NPO宮島ネットワーク」の5月月例会があり(あれこれ考えると)、少しうんざりしてしまいます。 

 明日(5月)の月例会でもって、実質的な当NPO開設初年度が終わるのです。そして、6月より、あらたな事業年度となるのでありますが、イカンセン!当会員の端くれとして「不完全燃焼」甚だしく、来年度に向かって考えなければならないことがあります。(月例会のこと、また報告します……)

 ま、のーてんき感覚にて参加することにいたします。

                                   <投稿:トーマス青木>

    *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

再びダーク世界に!;(額縁変更)

 タッハ~……

 記事にならない記事にて、お恥ずかしい!

 また元のテンプレートに戻しちゃいました。

 酒瓶のテンプレートは酒好きを暗示するか? 

 やっぱし、酒場的アンニュイな雰囲気の方が肌に合っているのでして、ダークっぽいテンプレートの方が、なにかと落ち着きます。

                                          〔旅遊亭・編集部一同〕

        BlogRanking!?



二人の世界 (by ジェームス赤木)

    ― 二人の世界(Ⅰ) ―
                                     written by James Akagi

 (続)俺の青春時代。大学四年生後期。来年4月からJ銀行の銀行員だ。この半年が準備期間。(さあ勉強だ)当時は計算機としては、まだ算盤(ソロバン)が主流の時代。電卓は、値段がとても高かつた。9月から珠算教室へ通うことにした。これが本当の運命の出会いとなる物語。その日は、俺の母親が上着のブレザーをクリーニング店に出していたため、学生服着用でその教室へ行くことになった。教室の先生は、私立女子高の商業科の珠算担当教諭で副業として小学生以上の生徒を教えていた女の先生だった。もう一人仲間がいた。女子大生らしき女の子だ。お互いに小学生時代以来の算盤(ソロバン)の練習。自己紹介を先生からやらされた。教室内は小学生、中学生、高校生が十数人先輩面(ズラ)して二人の新入生を興味深そうに迎えてくれた。たかがガキ共だ。俺は適当に挨拶した。彼女はキチンと挨拶。(しつかりしてるな)少し感心した俺。(さあ練習だ!)読み取り算、暗算、伝票算等ついて行けない。彼女も同じ。新入生二人は別メニュー。机も別に隔離された。二人だけ個別指導になった。彼女(オンナ)に負ける訳にはいかない。「男のプライド」が熱く高まってきた。高校時代は男女共学で女の子達を含めた級友同士がライバル心を燃やし競争したもの。彼女との珠算のレベルアツプ競争の始まり。彼女に勝った時の壮快感(楽しかつた)負けず嫌いの勝気な彼女。次の日には俺の負け。(くやしかつた)お互いに私的なことを話しあうのに時間はかからなかった。ごく自然に。教室に来る服をたまたま初日に学生服にしていた俺、そのままこの教室へは学生服で通っていた。それを見て彼女は、俺を高校生と勘違いして接していたことが分かつた。彼女は色白の顔、唇は赤く塗った口紅の色が鮮やかだった。まつげも長く上にカールし、俺の好きなお嬢様風。外見は女子大ニ、三年生に感じた。誰にでも笑顔を振りまく社交的な女の娘(こ)に見えた。(彼がいるだろうな)と思いつつ。
 でも、若い男と女。会話は弾む。彼女は地元の女子大一年生。将来の就職に備えての珠算の勉強。(感心した)俺は大学四年生の今になっての突訓。俺の近況報告だ。地元三流大学四年生。「ある地元の金融機関に就職が内定している」と伝える。それを聞いた彼女は、信用金庫か、信用組合程度の理解だったらしい。教室ではお互いに励まし合う。「珠算検定試験を受けたら」と先生から言われた。二ヶ月で三級程度までになったが、俺は「試験は受けない」と申し出た。「あなたは好きにしていいわ。彼女は受けなさい」と。負けず嫌いな彼女、見事三級試験合格。(さすが未来の俺の妻)その時はまだ恋心はまつたくなし。
 ある日、彼女があるハリウツド映画の招待券を二枚くれた。「あなたの彼女といっしょに」と。俺には同行する娘(こ)は誰もいない時だ。次の日教室の帰り道、彼女を呼びとめた。「俺には彼女はいないから君と行こう、都合のいい日を教えてよ」と。彼女はニコニコしながら「私は別にレツスン等があり無理です」とヤンワリと断られた。(当時彼女には三、四人のボーイフレンドがいた)この謝絶の言葉、俺のハートに火が点(つ)いた。
 大学を卒業するまで個人的に付き合う女の子とは無縁だと思っていた俺。彼女の情報収集を始めることになる。「俺の同じ大学の同期生」「高校時代から付き合っている私立大学生」「社交ダンスをしていた彼女のパートナーの社会人等」のボーイフレンドが浮かび上がった。(よし、すべてブチ壊してやる)ライバル心で闘志がメラメラと湧いて来た。決めると早い。それとなく自然体で彼女と会話。ボーイフレンドと逢う日を特定し、偶然出会った振りをして俺の存在感を彼等に植え付け排除するのに時間はかからなかつた。昔、夜の巷で暴れていた元空手部の暴れん坊です。途中で彼女が感ずいて俺のストーカー的行為にあきれだした。彼女にひどく叱られた。しかし、もう一人大学の同期生が残っていた。「一回だけ」とデイトの約束を取り付けた。(そうだ、俺の大学の学園祭に連れて行こう)と。同期のボ-イフレンドとワザとかち合うように。大学の学園祭当日が来た。彼女が「学園祭でなく他へ行きたい」と言い出した。彼からも誘われていたが俺の約束が先だったので、彼の誘いを断っていた。その辺の事情は百も承知。学内には俺のファンが多くいた。情報収集能力と作戦実行力は俺が上。事前に「俺が彼女を学園祭に連れて行く」という情報を友人を介して彼に流していた。彼女は何も知らないシンデレラ姫。彼女の顔を立てないと俺もヤバイ。心配顔の彼女の横顔も素敵だった。(本当に惚れたかも?)案の定だ。彼は大学の門の前にいた。知らない顔をして車で奥の駐車場へ。彼が飛んで来た。彼女に向かつて「どうしてこいつと来たんだ」という男。「ごめんなさい」という困った顔の彼女がいた。
 俺に対して文句を言うばかり思っていた。彼女のピンチだ。次の瞬間「俺の女に偉そうなことを言うな!文句があるならかかつてこい!」と啖呵(たんか)をきつた俺。日活映画によく出て来るシーンだ。石原裕次郎の登場だ。チョツト足の長さが気になるが(裕次郎の弟分だ)ここまではシナリオどうり。来る前に彼女との約束で「喧嘩だけはしないで」と。「もちろんだ俺は紳士だ、約束するよ」と答えていた俺。(しまつた!)生まれて初めて本気になった。やりすぎた。迫力があり過ぎた。男は動かなかった、動けなかった、固まっていた。彼女が必死に俺を止めた。でも我慢出来なかった俺。彼女の瞳に涙が。ヤバイ約束を破ってしまつた。大学構内だ。彼女のために「今日のところは穏便に楽しむことにしよう」と和解が成立(ヤクザの世界か?)学園内の各クラブの出店した店を回る。彼女の後ろをついて行く深く反省している俺がいた。しばらくすると彼女も機嫌を直してくれる。(良かった、でも今日で終りだ、嫌われた)と本気で思った。車で送る帰り道、いつも陽気な俺だったが、その時は何も言う気にならなかった。しばらく(沈黙)・・・
 ふと横顔を見た。嬉しそうな顔に見えた。(いつも笑顔を絶やさない娘だから)と思った。自宅に着いた。彼女から「今度いつ誘ってくださるの?」と可愛い笑顔。信じられなかった。次のデイトを約束して帰る。今まで一度も味わったこともない爽快感だった・・・

     「二人の世界」(池田充男作詞・石原裕次郎唄)
        (1)君の横顔 素敵だぜ すねたその瞳(め)が 好きなのさ
            もつとお寄りよ 離れずに踊ろうよ 
              小さなフロアーの ナイトクラブ 夢の世界さ・・・

                                       <投稿:ジェームス赤木>

     *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

妖艶な色彩の?…

080509a

<添付画像>:我家の(ちょっとおかしな)つつじ
(撮影年月日):平成20年5月3日午前11時ころ
(天 候): 快 晴 

 計ったように、五月上旬に、初夏の太陽光線を一杯に浴びて、なぜか狂乱的に咲き誇る「変った色彩のつつじ」が咲く、、、。

 この赤色(橙色か?)は、理解し難く、意識的に眺めていると、(私の場合)精神的に落ち着かなくなるのです。 既に申し上げた通り、私にとっては「サクラの花」に続いて落ち着かない色彩が、この色合いなのです。

 観ていて、なんだか美しくない、なんだか落ち着かない、なんだか上品ではなく、とことん下品かもしれない。 観ていて純真清廉を感じなく、爛熟的にて妖艶に近い「何か?」を、感じてしまいます。 そんな色彩に、我が崇高な精神?を低俗世界へ、否、奈落世界に引きずり込むような、総じて享楽の世界に誘惑されるような気がしてならない。 そんな自分自身が、なんだか気恥ずかしくなってくるのです。

 ま、もともと曲がりくねった人生を歩んできた未完成的出来損ないの自分にとっては、それでも別段どうってことはないのですが、、、。

 ところで、これ、本当に「つつじ」だろうか? 恥ずかしながら、このジャンルに疎いトーマス青木め!なのであります、、、。

 この世界にお詳しい方にお願いです。

 まずは全体像を掌握して頂きたく、以下添付のサムネイル画像をクリックして当植物の全体的な「すがたかたち」をご覧下さい。

080509b

 この際、たいへんご面倒をおかけいたしますこと承知の上、あらためてお願い申します。

 草花のことをよくご存知の読者諸兄姉に於かれましては、「かの草花の名」など、ご教授下されば光栄です。
 
                                    <投稿:トーマス青木>

       *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

鈴蘭'08. (#2)

080507a


 ながかった5月連休が終わりました。

 今年もまた、ゴールデンウイークには何もしませんでした。

 今日から、(2~3ヵ月休んでいた)仕事の再開です、、、。

 いつも五月連休が満開となる「すずらん」も、そろそろ今年も咲き納め。 今から梅雨にかけて少しずつ地下茎を伸ばし自分の繁茂領土を広げていくのです。 すずらんの花言葉として「幸福が訪れる・純潔・純愛・繊細・優雅…とあります。 なるほど、一見ひ弱で可憐な花をつけますが、地下茎は忍耐強くしぶといのです。 すずらんを愛でながら、これから夏場に向け私自身は繊細優雅に気分転換したい…… (先日投稿のすずらん記事は、こちらから入れます…)

 気分転換した後の「私の仕事」とは?  第一巻『黄昏のポジョニ・ウッチャ Part-I』の続編(Part-II & Part-III)を、続けて執筆すること!

黄昏のポジョニ・ウッチャ黄昏のポジョニ・ウッチャ
(2007/12/10)
トーマス青木

商品詳細を見る


 そう、梅雨の始まる前、初夏のすがすがしい気候のときに、思いっきりモノカキに励みます、、、。

                                 <投稿:トーマス青木>

    *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

広島のフラワーフェスティヴァル('08.)

080506a

<添付画像>:広島FF こと フラワーフェスティバル
(撮影年月日):平成20年5月5日・午後1時過ぎ…
(撮影場所):広島市内平和大通り白神社東交差点付近
(天 候): 曇天

 いや~~~~ 驚きました。

 この地球上に生を受け半世紀以上も経過した今の今迄、こんなに大勢の人間が広島市内に繰り出した状態を見たのは初めてなのです!!! (実は御江戸秋葉原でも見たことない…)

 たぶん、昨日1日だけを切り取っても50万人以上か?いやなに、広島市内に繰り出した人間の数量のこと、、、。(こうなったら人間の多さは人員ではなく塊の大きさにしか見えなくなる…)
 紙屋町から本通り筋に抜けて全日空ホテルに向かうのに真っ直ぐ歩けないのだから、辟易しました。 参りました。 つまり、何てこともない昨日(5月5日=こどもの日)のこと、たまたま広島市内に所用あり。 計らずも!10数年ぶりに広島フラワーフェスティヴァルに出くわしました。 加えて!昨日は広島市民球場にて広島東洋カープと横浜ベイスターズのデイゲームあり、これもそうとうな観客数だったようで、、、(哀れ?5対6でカープ負け、怒!)

 広島市内に溢れ返った 人 また 人、、 人  人(hito,, hito,, hito,,,)……

(中国新聞!)080506d

 今朝(5月6日)の中国新聞朝刊によれば、一面トップに記事に「広島フラワーふぇすちばる」(朝早いから口が回らない)の動員数は3日間で166万人だったそうでして、、、。
 昨日のこの時間帯は「きんさいYOSAKOI」と題して【今どき流行よさこい節崩し】の矢鱈ドンタカ慌ただしいリズムで狂乱舞する今世紀的和風ダンスのオンパレードのオンステージに出くわしまして、アポイント場所である広島全日空ホテルに入る直前に 和洋混載風狂乱的太鼓ベースのリズムに我が心奪われあっ気にとられ ついついデジカメのシャッターを切ってしまった、、、。
(旅遊亭・編集長好みの姐御におめもじか?!)080506b

  お姐さんかんばれ!(ちょいと休憩、以下のボタン押してちょうだい…)
      *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

 ま~ 時代は変わったものでして、フラワーフェスティヴァルの始まった頃30数年前は、パレードに参加するグループの先頭に立ったのはバトントワラー、続く楽隊はマーチングバンドによるものであり、基本はあくまでも西洋式。 バトントワラーたちのレオタード的生足(オミアシとも言う)を拝足し、心ときめかしつつ且ついたく感動したものでありますが、こういう嗜好風潮は21世紀の今日的には大きく様変わりしているのであります。 山車から出でる「おんぎょく(音曲)」は、たまたま「現代よさこい節乱舞」にリアレンジされたものだったからかもわかりませんが、太鼓ベースの和楽基調。 衣装といえば伝統的な祭りのハッピとも異なる「和服もどき」のヒラヒラ衣装。 男性のリーダー連中は挙って化粧をほどこし、歌舞伎役者ならぬ江戸時代浮世絵に出てくる大立役者かはたまた武者凧の絵画か?かの横尾忠則(画伯)先生顔負けの「奇天烈的錦絵」に近いものあり、足元といえば男女問わず地下足袋をはきこなしているから これまた感動モノ、、、。
 やはり日本人はこの格好が良く似合う。 胴長ズンドウ短足にはハイヒールもレオタードも似合わないのでありまして、、、 (失言にて失礼!最近のジャパニーズレディーはスタイルが良くなったのだ)  まぁ、やんごとなき「和服もどきコスチューム」は今日的流行?つまり和服風な衣装にワラジかタビ! とりわけ地下足袋とくれば鳶職風で威勢がいいぞ。(掲載画像の場合は黒の御揃いスニーカーだった……)

(ステージ終わって休息風景?)080506c
(右手最前列の旗印を背に鎮座まします「武者凧」風なる化粧を施したオノコがボスだろうか?! なかなかイナセ(粋)な御仁であるぞ)

 フラワーフェスタ最終日(5月5日)のきんさいYOSAKOIパレードには、いたく感動したものの、一つ一言! これだけの大人数で繰り出している老若男女+幼児&児童に於かれましては、懸命に演技する演技者の演技終了時点において、タイミング良く絶大なる拍手を送り、ブラボ~!乃至アッパレ!ないし「カムサ・ハムニダ」ないし「しぇーしぇー」とか「めるし~僕」とか「ダンケシエ~ん」とか「サンキューヴェリーマッチ!」とかなんとか、平和大踊りの大舞台に立ち無事演技終了した出演者に大きな声援を贈らんかい!
 とかなんとか、マナー正しき観客としての立ち居振る舞い不十分にて、どうやらこのあたりは、非国際的というかイナカモノというか恥ずかしがりやというか場馴れしていないというか平和ボケというか利己主義というか無責任というか、いかにも今風広島県的シラケた雰囲気が蔓延する、広島市中区平和大通り白神社東交差点界隈でありました、、、。

 広島人よ! もっと元気出せぇ~~~~~…

              
    すこぶる元気な方も元気でない方も、広島を応援する方はクリック願います!

    

                                       <投稿:旅遊亭編集部>

すずらん '08.,,,

080506b

<画像>:我家の鈴蘭…
(撮影日時):平成20年5月3日午前10時45分頃
(天 候): 快 晴


 我家の庭の片隅に自生する「すずらん軍団」あり。

 これが、毎年計ったように、ゴールデンウイークの最中に満開になる。

 「満開になった!」といってもこの程度、勢いの良いのは「葉っぱ」ばかり、鈴蘭の花はひっそりと葉と葉の間に見え隠れする程度なのでして、、、。

 (4月20日撮影の画像…)080506a


 そして、2週間後(ゴールデンウイークの頃に)は、どうなったか?

 (本日、5月5日午前8時30分撮影の画像…)080506c


 今年はやたら葉の勢いはよいけれど、なんだか少し、花の数が少ないではないか?

 昨年はもっと咲いたはず!?

 何故か?と、家族のものに訪ねてみた。
 すると案の定、まず切花にして小さな花瓶にさしたり鉢植え用に10数株を地下茎ごと抜き取って、何方か?に差し上げたり、、、。 どうりで全体的に花の量の少ない株が残ってしまったこと、うなずける。

 この鈴蘭は、約35年前(それ以上か?)に北海道から鉢植え状態にて(お土産として)僅か数株を持ち帰ったもの、、、。
 引越しの多かったサラリーマン時代は、少しずつ鉢を大きくしたり株分けしながら育て、転勤先へ持ち運んだ。 そして今や自生地となった「この場所」に植えたのは、かれこれ23年前。 他の庭木の邪魔にならぬよう植え込ん場所は、あまり日のあたらない西北西の庭の片隅だった。 それ以来なんの手入れもせず四季折々の自然に任せて四半世紀経過した今、僅か一握りだった鈴蘭軍団の占める自生面積は、なんと畳一枚の広さになってしまった、、、。 (…続く…

          *人気ブログランキング参加中!人気blogランキングへ

                                    <投稿:トーマス青木> 

 | HOME |  »

profile

トーマス青木

Author:トーマス青木
カフェ&マガジン「旅遊亭」に集うゲストの皆様を、おもてなし致します。


月別アーカイブ


RK Check!

最近のコメント





最近のトラックバック



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


宮島情報

Miyajima Information

『社団法人宮島観光協会』
『廿日市市観光協会』
「宮島の宿・ご案内」
「酒と器 久保田」
「伊都岐」
「ぎゃらりい宮郷」

miyajima-kikugawa logo
「ゲストハウス 菊がわ」



『宮島グランドホテル有もと』


miyajima-makoto logo
『宮島ホテルまこと』


ブログ内検索


RSSフィード


最近の記事

blogranking Logo 60
一日一回のクリックを!
ランキングアップの応援お願いします!


Category


with@blog banner gr.
(全日本?流随筆RK情報)



090619az
願いますぞい!一押しを・・


E-mail


Direct Comment,, ご意見ご連絡などお寄せ下さい・・

名前:
メール:
件名:
本文:


Links


このブログをリンクに追加する

Hotel Info.

執事のトーマス!お勧めの宿は?

HotelClub - ディスカウントホテル予約


Recommending,,


骨董・茶道具の買取、販売の古美術やかた


The Remainds of the Day
映画「日の名残り」
Mr. Ishiguroを世に出した「名作」The Remainds of the Day,,, 日本人にして、ここまでに香り高き英国の「情緒」と「情景」を描ききれた小説を原作とし「映像化」した名画、、、。

></a></td><td style=

「ディナーラッシュ」
有名イタリアンレストランで起きた一夜の出来事。開店から閉店迄の時間と空間。従業員・お客・オーナー。それぞれの立場で繰り広げられる人間模様、スピード感溢れる描写

Getz/Gilberto

Gets&Gilberto
ジャズとボッサノバの融合開始、いかにも素朴です。


amazon market






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。